「新発田高校普通科修学旅行 関西紀行」
こんにちは、新発田高校生徒会執行部です。今回は、2学年普通科の関西圏を巡る3泊4日の修学旅行について紹介します。
10月16日(月)
翌日に迫る修学旅行に向け最後の集会がありました。この度お世話になった新潟交通の山内さんをはじめとするスタッフの皆さんの自己紹介、各担当の教師陣からの連絡があり、芝高生の品格を問われる長期の校外学習への覚悟と、小学生時代ぶりの無規制の修学旅行への期待を膨らませる姿が見られました。揚。
10月17日(火)
午前8時、新潟駅に約240名の旅客が集まりました。旅への期待から笑顔の化粧を纏っている芝高生。上越新幹線に飛び乗り向かうは東京駅赤煉瓦駅舎、団体待合所は喧騒の渦中。東海道新幹線に乗り込むと電光掲示板には新大阪の文字。揚。
幕の内弁当を食べ終えるとそこは京都駅であった。
その後我々は6つの組に分かれ大学訪問に向かいました。この度お邪魔したのは、京都大学、京都外国語大学、同志社大学、立命館大学の4校で、ふわふわ旅気分の高校生集団に、大学生との交流を通して、生のキャンパスライフを提供して頂きました。芝高2年の進路選択の幅をすてきに広げる結果となりました。
続いて向かったのは初日の宿、京都のホテルです。赤いレンガ作りの中には、洋風が広がっていました。お待ちかねの食事では服装が自由となり、普段は見られぬ俊傑たちの私服姿に「いいね!」と言い、級友と食卓を囲み乾杯かと思いきや、初めに「昨日と顔が違う者がいる」と先生から入る指摘。緩んだネジをぐいぃと締め、食事を楽しむ芝高生、紙皿の上に料理と笑顔をよそい、明日の班別自主研修に向けぐっすりと眠るのでした。
10月18日(水)
朝、紙皿に注がれたフルーツポンチのつゆをごくり、我々の頭は今日の班別自主研修の行き先でいっぱいでした。本日は京都中心の観光です。240の俊傑は様々な目的地を訪ねましたので、筆者の場合をダイジェストで伝えましょう。
まず向かった先は東映太秦映画村です。扉を開けると仮面ライダーのブースがお出迎え、念願のWとの2ショットを撮り、場内で団子を頂きました。
次に向かったのは嵐山が大堰川にかかる渡月橋です。自然に溶け込むその造形に脱帽し、古都で景勝を拝むことができました。
その後竹林の小径を行き、まだ夏の暑さが残る嵐山で出会った心地よい木漏れ日に、ついカメラを向けてしまう、そんな場所でした。
班別研修最後の目的地は三十三間堂です。1000体の千手観音が整然と並ぶ様はここでしかお目にかかれないでしょう。また、国宝である風神・雷神像、二十八部衆像を生で見ることができました。
集合場所の清水寺の駐車場からバスに揺られ向かった先は県を跨いで神戸港、今晩は神戸でディナークルーズです。移動中は異国情緒あふれる街並みへの歓声がバスに響き、下車すれば花火がお出迎え、aikoの花火は俊傑たちの「Mgの炎色反応ォ!!」の声にかすんでいました。集合写真を撮り、船に乗り込むと間も無く船は動き出す、この時の芝高生の関心はデッキの上からの夜景でした。光る海岸線を背景に仲間と写真を撮ったり、俊傑蜜月男女組は、ロマンティシズムの花を心に咲かせておりました。
今日の宿は神戸、明日もお世話になるこの宿に着くと、旅の疲れからか筆者は腹痛になりました。しかしながら流石の芝高生、無尽蔵とも思える体力で仲間と夜を楽しみます。明日のクラス別研修も楽しみだね。
10月19日(木)
今日はクラス別研修、筆者は山陽新幹線に乗り込み広島へ。最初の行き先は、宮島・厳島神社。フェリーから穏やかな瀬戸内海、馴染み深い日本海の荒波とは違った顔を海は見せてくれたよ。島に降り立つと鹿さんたちのお出迎え、お土産を見た後、本命の厳島神社へ。海に浮かぶ本殿は非常に神秘的でした。
続いて向かったのは、原爆ドーム、平和記念公園です。現地ガイドのボランティアの方々から原爆投下以前の広島の街並みから今に至るまでを、様々なオブジェに込められた想いと一緒に学んできました。その後、平和記念資料館に行き写真や当事者の絵や手記などの展示をとおして、教科書の字面だけでは理解し得ない8月6日を捉えることができました。
再度新幹線で神戸の宿に戻ると間も無く夕飯の時間でした。今晩は厳しいスケジュールで観光に行ったため、制服のままでいただきます。お腹も程よく膨れてくると、修学旅行中に誕生日を迎えた3人の俊傑へのサプライズがあり、拍手が響きました。揚。部屋に戻ると旅の疲れは何処へやら、各々仲間で集まるなどして夜を使い果たしていました。明日は最終日だね。
10月20日(金)
いよいよ最終日、今日の希望別研修は、大阪Aコース、Bコース、神戸コース、奈良コースからの選択でした。
筆者が向かった先は大阪Aコース、バスに乗りまず向かうのは大阪城です。門を潜るとすぐ蛸石が見えました。どの様にして運び入れたのか皆目見当もつかない大きさについ「ぱしゃり」。天守閣に入り、最上階まで階段を登ると付近の景色を一望できる様になっていて、有名な金鯱をすぐ近くで見ることができました。
その後向かうは道頓堀、大阪と呼ばれ想起されるあんなことやこんなことがギュゥと凝縮されたこのエリアではお好み焼きをいただきました。その後1時間は道頓堀散策です。筆者は気の赴くままに食べ歩きをしたり、かにの看板やくいだおれ人形などの大阪らしさに触れたりしていました。
今日の最後の目的地は、万博記念公園にあるニフレルです。館に入る前は水族館なのか動物園なのかふわふわしていましたが、調和の取れた空間と展示からは見るものを引き込む引力をを感じざるを得ませんでした。動物たちは無論愛らしい表情を見せてくれます。キャッチコピーの「生きているミュージアム」とはまさに言い得て妙であります。
私たちは郷里新潟に帰るため伊丹空港へと向かいます。大阪A班が乗ったANAの飛行機は通路を挟んで2列ずつ、時が満ちると一気に加速し、シートに押しつけられるような感覚を覚えます。雲を抜けるとそこにはかすみ色が広がっていました。新潟空港では大阪B班と合流し、簡単な解散式を行い帰路に着きました。